山浦 愛幸 氏

社団法人長野県経営者協会 会長

 明けましておめでとうございます。
 皆様には良いお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 4月の定時総会において、これまで11年間にわたり務められた安川前会長から、会長の職を引き継ぐことになりました。そこで本年度は、私自身が県内各地をきめ細かく回り、地域の経営者の方々との生の声での交流により実態把握に努め、本会としての活動にも反映できればと考え、10支部すべてで懇談会を開催してまいりました。延べ300名を超える方々にご参加いただき、平成20年秋から続く金融危機・景気低迷下にあって、急激な受注の減少や業績の悪化などは各企業より聞かれましたが、その中でも回復基調にあるお話や、従来どおりの業績には戻らないとの見通しの上で新たな事業分野への挑戦や攻めの戦略への転換を図るとする、心強い意見なども見られるようになってきたことも実感しました。

 高い技術・品質が集積している長野県産業ですが、このところ県民所得や生産額・出荷額などあらゆる指標において相対的な地位の低下が目立っていました。長期的にみても産業構造の変革が必要な時期ともいえます。ここで自然や人的環境など長野県の立地条件を考えたとき、研究所や研究開発型企業の集積地となることが将来に向けての進むべき方向ではないでしょうか。新興国における工業化・市場化の台頭に対して、日本はより高度な技術力こそが生き残りの条件でもあり、技術開発への歩みは必然の流れでもあります。実現には長い時間がかかるでしょうが、しかし何よりも姿勢を示すことが重要だとして県などへも要望を行い、新たに研究所等誘致検討会も立ち上がったところです。長野県が技術開発の集積拠点になれたらと思うと夢は広がります。

 2012年の長野開催が決まった技能五輪全国大会についても、実施に向けキャンペーンなども本格的に始まっています。若手技術者・技能者の育成とともに産業全体での技術・技能の継承・発展への支援ができればと思っています。
地方経済の厳しい状況はしばらく続くものと思われますが、これまでにも幾多の危機を乗り越えてきたように、経営者相互の知恵をもってこの難局に対処してまいりましょう。

 末筆になりましたが、会員企業のご発展と会員の皆様のご健勝をご祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。