土屋 俊一 氏

 (株)前田製作所 代表取締役社長
(本会理事)

 

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 最近、エコバック、エコポイントなどのようにエコを冠した言葉をよく耳にするが、エコロジーって何だっけ、とふと思った。辞書を引いてみると「生態学」とそっけない。ネットでウィキペディアを覗いてみると「生物と環境の関係を取り扱う学問。一時は過去の学問と考えられていたが、環境破壊や公害問題に対処できる学問として注目され、その後、環境に対する運動や活動をさす言葉として一人歩きするようになり、現在に至る。」と分かりやすい。

  この定義に従えば、エコとは種の生存に関わる問題と言うことだろうが、今や人という種の生存に関わる問題になったということであろう。環境への取組みの基本は3R( Reduce Reuse Recycle )といわれているが、この3Rを端的に表した言葉として「もったいない」が一時、時の言葉になったように思う。「もったいない」はノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが日本に逆輸出したものだが、この言葉には物に対する敬意が含まれており、森羅万象に神が宿るとする日本人に固有な考え方なのかもしれない。

  新しい機能を付加した製品や環境に優しいとした製品を市場に出して、まだ使える、もったいないという気持ちを変えてもらおうとすることは、実は環境に優しくないのではないか、そんな迷いも生まれる。

  経営にとって、環境問題への対処は避けて通れない問題であり、当社も「環境への配慮」を基本理念に掲げているが、経営と環境の調和という課題は簡単には解決できない複雑で難しい問題と感じている。