倉崎 利雄 氏

(株)長印 代表取締役会長
(本会 理事)

 

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 昨年を表す「偽」という文字を引き継いで始まった平成20年、本年も年初から先行きを不安にさせる報道がメディアから流され続けています。石油の高騰とそれに伴う消費者物価の高騰、年金問題、サブプライム問題に関わる米国の景気減速、株価の暴落等々、枚挙にいとまがありません。
 弊社も青果物(野菜・果実)の流通を担う卸売市場として、この厳しい環境を直接受けながら営業をしております。原油の高騰を受け、食料品や運賃を始めあらゆる物が値上がりを続けることに反し、直近10年間で野菜は25%、果実は30%単価を下げています。正に、物価の優等生と言えると思います。これは、生産・流通の血流の上に成り立っていることも事実なのです。そこに、これらの執拗なまでの消費を抑制するような報道は、私には消費者心理を不必要に混乱させているとしか思えません。「何かが間違っている」そう感じられてなりません。
 私は、年に1〜2回、社員を年代ごとに数名のグループに分け、食事をしながら会合を開いています。仕事を始めプライベートな話題まで大変賑やかに盛り上がり、若い社員の気持ちを知ることができる有意義な会合です。私のほうからは、難しく考えず、当たり前のことを当たり前にやるようアドバイスをしますが、彼らにとってはなかなか簡単にいかないようです。ただ、そのような中から、明日のわが社の経営を担う社員が大勢出てくれれば、と思いながらこれからも、この会合を楽しみに続けていきたいと考えています。
 わが社の明日を担う社員に明るい未来を語り続けるためにも、政治は市場の安定と経済の成長・国民生活の向上に、マスメディアは消費を上向きに刺激し、明るい未来を予想させるような報道にもっと傾注してもらいたい。そして、私自身も常に未来志向の会社作りにまい進していきたい、と感じてやみません。