「質素、倹約、勿体無い」

宮下 茂 氏

長野計器株式会社 代表取締役社長
(本会 理事)

 

 私の尊敬する人物に信州松代藩の家老「恩田民親(1717-1762)」(通称木工もく)がおります。
 荒廃し窮地に立たされていた松代藩で財政再建担当の家老として、質素倹約を旗印に公正感溢れる改革と政治の透明性を掲げ、誰も成し得なかった財政改革を断行し、僅か5年で成功させました。
 当社もこの精神を元に、無理、ムダを排除し、コスト削減や環境保全活動の中で、「質素、倹約、勿体無い」運動を展開しております。
 わが国は、世界に誇る高度成長期の中で消費を美徳とし、その消費がまた経済の牽引役を果たすというサイクルの中で、使い捨て文化が市民権をえて定着し久しいところですが、最近「勿体無い」という言葉に代表される「物」に愛情をもって接する誠実の文化が、各方面で大きくクローズアップされてきております。
 空気も水もあらゆる資源は有限であり、物の値打ちや存在は失ってから初めて判る。誰も得とならないことは止めることです。
 当社は「環境・保安・安全」を経営理念に掲げ、圧力分野における唯一の独立専業メーカーとして、ものづくりの中で、恩田民親の精神のもと、今後とも極限への挑戦を続けてまいりますので、なお一層のご愛顧をお願いいたします。