『経営のバトンタッチについて』


羽生田 豪太 氏

株式会社羽生田鉄工所  代表取締役
(本会 理事)

 一昨年、ある団体で後継問題についてのセミナーを企画して行ったことがありました。中小企業はその多くが同族会社であり、経営のバトンタッチについての様々な問題などについて話し合いました。後継者側の悩み、経営者側の悩み、バトンタッチ後のそれぞれの経験談などを集め、真剣に議論を行おうというものでしたが準備を進めていくうちに気付いたことがありました。私の周囲では父子間での事業継承が圧倒的に多く、抱える悩みも共通のものが多かったようでした。そのなかで最も感じたことは、悩んでいる親子ほどコミュニケーションが足りていないという印象でした。 多くの後継者にとって父親の存在と言うのは大変大きく、その言葉は絶対的なものだと思います。それゆえ反発している後継者も多いと感じています。また、父親の考え方が心の中に基本としてあるので、周囲の意見は二次的なものになってしまうようです。
  私は父親がいなかったおかげで大変多くの先輩からの様々な教えを、これから経営を目指すものとしてとらわれなく聞くことができました。父親が何百人もいたようなものだと思います。今後も先輩の教えを頂きながらより良い経営を目指して行きたいと思います。